株式投資型クラウドファンディングとは?

株式投資型クラウドファンディングとは?

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株式投資型クラウドファンディングは、金融商品取引法の改正に伴って2015年5月から始まった新しい株式投資の手段です。実際には、2016年10月に初めて専用ライセンスが金融庁が発行され、2017年5月に1号案件が成立しているので、3年弱の運用期間になる比較的新たらしい金融商品になります。

※いわゆる有価証券の取扱になるので、第一種金融商品取引業のライセンスが必要になります。

これまで、ベンチャーキャピタルや一部のエンジェル投資家しか購入出来なかった未公開株をインターネット上で広く購入出来るようになる仕組みです。

購入金額も数十万円からとなり、個人でも購入しやすい仕組みとなっています。

非上場企業の株式ですので、該当企業が上場した際には大きなリターンになる一方で、相応の時価総額で上場しない限り紙切れになるリスクも大いにある金融商品です。

投資対象となるのは、いわゆるスタートアップとなるのですが、説明はこちらが神がかって詳しいし分かりやすいので参考にしてみて下さい。

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2019年現在で募集件数が115件、成立件数が85件。募集金額は、約28億円となっています。 参考:日本証券業協会

募集した企業の中で今の所上場まで至ったケースは無いようなので、少なくとも数年単位は塩漬け資金となり、リターンの確率も計算出来ないというのが現状です。

ただ、最たる成功例になってしまいますが、ソフトバンクはAlibabaへの投資でリターンが4000倍となっているので、夢がある投資である事は間違いありません。

現在の運営会社5社 (2020年1月5日時点)

現在、金融庁のHPで確認出来る株式投資型クラウドファンディングの事業者は下記の5社になります。

逆に言えば、ここ以外で株式投資型クラウドファンディングを謳う事業者には要注意です。

下記にもありますが、事実上Fundinnoが独占しているのが現在の市場環境です。

ただ、Gemseeなどは元々ICOを目的として成立した会社ですし、イークラウドなども現在準備中なので、今後新しい動きがある可能性があり、2020年はこの辺りの動きに注目です。

1. Fundinno

  • 関東財務局長(金商)第2957号
  • 2016年10月13日
  • 株式会社日本クラウドキャピタル
  • https://fundinno.com/

累計成約額、26億4076万円。累計成約件数、77件。圧倒的な実績No.1で統計上の数字からもほぼ市場を独占していると言っていいのがFundinnoです。

関連記事 : ファンディーノ(FUNDINNO)について

FUNDINNO

2. Go-Angel

  • 関東財務局長(金商)第3000号
  • 2017年7月31日
  • DANベンチャーキャピタル株式会社
  • https://www.go-angel.com/

過去9件の募集案件があります。

3. angel bank

  • 関東財務局長(金商)第3080号
  • 2018年9月18日
  • ユニバーサルバンク株式会社
  • https://angelbank.jp/

旧エメラダエクイティから事業譲渡を受けており、実際に募集案件はまだ実施していません。

4. Unicorn

ここまで募集案件は2件、東証マザーズ上場のZUUと資本業務提携。

関連記事 : 株式投資型クラウドファンディングとUNICORNの評判は?

ユニコーン

5. Gemsee

  • 関東財務局長(金商)第3146号
  • 2019年6月28日
  • SBI CapitalBase株式会社
  • https://gemsee.jp/

言わずと知れたSBIグループです。ここまで1件です。元々ICOを目的として成立されていた会社なので、何らかブロックチェーンと関係する形での企画を考えている可能性が高いです。

関連記事 : 株式投資型クラファン・GEMSEEの1号案件がリリース

また、ライセンス未取得ですが、イークラウド株式会社という会社も準備中です。こちらは、関連会社にXTech株式会社(エキサイト・エキサイトワンの親会社)とFintertech株式会社(大和証券100%子会社)の名前があり、動き出すと面白そうです。

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