イランがミサイルを撃った後、BTCが上昇した理由は?

イランがミサイルを撃った後、BTCが上昇した理由は?

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イランが「コッズ部隊」のソレイマニ司令官殺害への報復としてイラクにある米空軍基地をミサイルで攻撃したことで、国際情勢が不安定になっています。

高まる緊張感の中で「原油」、「金」、「BTC」の価格が大きく上昇しました。イランがミサイルを撃った後、ビットコイン(BTC)の価格が上昇した理由は何でしょうか?

伝統的に国家間の武力衝突や貿易戦争のような地政学的リスクが勃発すると、お金を持っている資産家たちは財産を守るために「金」などを避難先として選んできました。

今回も米国、イランの戦争リスクが高まった後「金」の価格は上昇し2013年以降、高値を更新しています。

「金」の価格が上昇することは理解できるが誰も価値を保証してくれないビットコインの価格はなぜ上昇したのでしょうか?

その理由は、ビットコイン(BTC)が「金」のように価値保存手段(安全資産)として機能するという期待感があるからです。ビットコインはいわゆるブロックチェーンで作られた「脱中央化されたお金」のことです。

つまり、各国の中央銀行が発行し価値を保証している法定通貨ではありませんので供給と需要によって価値が決まります。

地政学的リスクや金融危機などが起こると国によっては国家の経済システムは大きく揺れる場合があります。その一例はベネズエラで、法定通貨は国家の状況によっていつでも紙屑になる可能性があります。

しかし、ビットコインの価値を保証してくれるのは政府でもなく中央銀行でもありません。ユーザーによって価値が決まるので、発行主体がある法定通貨とは反対に戦争、経済危機のリスクから逃れられるのです。

また、全世界の仮想通貨取引所から法定通貨にも換金できます。こういった理由でビットコインを「デジタル・ゴールド」と呼んでいる人もいます。しかし、ビットコインが本当の「金」のような安全資産になるには改善すべき点は多くあります。

ビットコインに対する市場反応

専門家たちは地政学的リスクがビットコインには中立あるいは好材料だと分析しています。

アメリカの著名な投資家でGalaxy Digital社のCEOマイケル・ノボグラッツ氏はTwitterでイランの状況を分析すればするほど「金」、「BTC」は上昇するという確信があると述べました。

続いて、「イラクは米軍を撤収させ、イランはイラクを巻き込みサウジアラビアは対立を求めないだろう。中東の情勢は不安定になり、これは市場の変動が大きくなる。」と分析しました。

ビットコインを否定する人も

ビットコインは変動率が大きく、安全資産としてデジタルゴールドにはなれないと分析している人も少なくありません。

2008年グロバール金融危機を予測したことで有名なPeter氏(Euro Pacific CapitalのCEO)はTwitterで「地政学的リスクが高まり、金とBTCの価格が上昇した。しかし、価格が上昇した理由は違う。金は投資家たちが安全な避難先として購入しており、BTCは投資家たちが安全な避難先としてBTCを買うとベッティングする投機家が買ったためだ」と述べました。

※参照元などの確認はコイン相場Telegramチャンネルでお願いします。)

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