トレード必勝法なんてあるかいな。仮想通貨は学校じゃねぇんだよ!

トレード必勝法なんてあるかいな。仮想通貨は学校じゃねぇんだよ!

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どうもぶろっくまです。 よくツイッターで、「そろそろ買いですか?」「下がってきたので売ったほうが良いですか?」というタイムラインを目にする。 そして、予想が外れた場合「お前のせいだ!」と怒りを露わにされているツイート。 トレードで勝ちたい気持ちはとてもよく分かる。

でも自分を高い棚に置いて失礼を承知で、厳しめの意見を言わせてもらうと、失敗を人のせいにする人は投資に向いていないと思うし、大怪我をしないうちに即刻やめるべきだ。せいぜいカモにされるのがオチだろう。 しかし逆に言うと投資は、自分で物事を決断すること責任を持つことを学ぶ最高の道場になる。

投資が失敗した成功したなんて、あくまで結果だし、どの程度のスパンで見るかで答えも変わってくる。 あまりにも短期的な利益を求めすぎると知らず知らずのうちに恐ろしいほどのリスクをとっていることもある。 そして、何よりもその人自身の個性がとてもよく出ると思う。

どうすれば勝てるか?そうすれば成功するか?という質問の答えなんて、どんな最適解もないと思う。 他人の受け売りで勝てたら苦労なんてない。 成功法には10人いれば10通りの答えがあるからだ。最終的には自分に合った方法を、自らの失敗を積み重ねて習得していかなければならない。

でも、実は何を隠そう自分自身も最初は、投資の本を読んだり、人に聞いたりしていた。 でも全然うまくいかないし、嵌め込まれている感じしかしない。 ニュースや他人の情報を信用しすぎると、イナゴよろしく話題のピークで最高値で摑まされることになる。 これは、仮想通貨でも、株でも同じ。一生懸命勉強しているつもりが、自ら沼にハマっていっていることに気付いていない。

実は、日経新聞の一面に好材料が出たら、買いではなく、売りが正解だったりする。出来高が高いうちに淡々と売り上がっていくのだ。 取引というのは、買っている人と同数の売りがあるから取引が成り立っている。 買いばかりだと、売り板が存在しなくなるし、その逆も然りだ。言い方は悪いが、買っているカモがいる裏で売り抜けているプロがいる。考えてみれば至極当然のことだ。 ほんとに勝てる人は、数日前から、話題になるであろう銘柄を仕込んでおいて売り抜けるのだ。

これは、インサイダーだと一発アウトなやりかただけど、投資は連想ゲームのように、「風が吹けば桶屋が儲かる」という発想の豊かさを競う勝負事でもある。結局は、情報戦なのだ。 それも今ある古い情報でなく、新しい情報から将来を予想するゲームである。

そして何より大切なのが、自分の仮説に自信を持って、たとえ売られている時にでも買いに行ける強い精神力があるかどうかだ。でもこれがなかなか出来ない。相場が悲観的になっている時は、これからもずっと下がり続けるのではないかと不安でいっぱいになってしまうからだ。そんな中で自分の判断を信じる強靭なメンタルが鍛えられる。 価格が上がったら焦って買い、価格が下がったら不安で売るなんていうのは一番良くないパターンだ。

日本人は逆張りが得意だと言われるが、相場の逆を突く手法は、リターンも大きい。ただトレンド転換を見極めるセンスが必要になる。順張りでトレンドの中で利ざやを抜いて素早く売り買いする手法はデイトレーダーなどの短期売買を得意とする人に向いている。 どのような手法が自分に向いているのかを試行錯誤を繰り返しながら習得していくことが、急がば回れで最短の勝利への道なのではないかと思う。

だからこそ自分に合ったトレードを身につけるまでは、相場退場しないように慎重にヨチヨチ歩き出来る方が良いと思う。ビビリ過ぎ、慎重すぎる方が実は大怪我をしないので、長く投資を続けることができて、結果、自分なりの手法を見つけ、勝負どころで大胆な賭けに出ることも出来る。

まずは、経験を積むことが大切だ。そして失敗を受け入れる。投資とは一生楽しめる最高の娯楽だと思う。


著者:ぶろっくま

2014年からビットコイン投資始めたクマです?長期分散投資なスタンス。クマだけどベア相場にはめっぽう弱いです。

Twitter :@block_kuma

WebSite:マイベアノミクス

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