ビットコインの未来5つのシナリオを予想してみた

ビットコインの未来5つのシナリオを予想してみた

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初めまして、ぶろっくまです。

光栄にもCOIN JINJAさまで原稿を書かせて頂く機会をいただきました。

本日は記念の初投稿となります。皆様どうぞよろしくお願いします。

まずは、ちょっと振り返りの意味でも、定点観測としてビットコインの未来を占って見たいと思います。

これから、考えられるシナリオとしては、おおよそ以下の5点のビットコインの未来が予想できると思います。

1.ビットコインの価値が無価値になる。予想×

2.ビットコイン以外の仮想通貨が生き残る。予想△

3.ビットコインだけが生き残る。予想×

4.ブロックチェーン技術だけが残る。予想×

5.ロングテールモデル 新たな仮想通貨は増え続ける。予想◯

1.ビットコインの価値が無価値になる

これは、仮想通貨市場が終わるというシナリオです。

仮想通貨は、あくまでバブルであって結局何も生み出さない。無価値な市場であると証明されてしまうということです。

たしかに、すでに流通している仮想通貨は、通貨として機能していても、実利用されているというには程遠い様子です。

しかし、価値の保存先として、ゴールドのかわりとして機能している面は評価できるのではないでしょうか。

今や50兆円を超えるほどに市場が拡大した仮想通貨が、一瞬にして消え去ることはもう考えにくいと思います。

むしろ、富裕層のリスク分散先として世界のマネーが流入してくる可能性も考えられるのではないかと思います。

もしそうなれば、新しい資産クラスとしての仮想通貨の位置付けがより確かなものへと確立されていくはずです。

2.ビットコイン以外の仮想通貨が生き残る

これは、現在の通貨としてのビットコインの欠陥を補う新しい仮想通貨が実利用されていくシナリオです。

ビットコインの抱える問題として、送金にかかる時間、手数料、プライバシーがあります。

ビットコインはオープンソースなので、改良されてどんどんと新しい通貨が生まれていきます。これから本格的に通貨として使われるのであれば、セカンドレイヤーの開発が成功するか、他の仮想通貨が通貨としての機能を補って新しいものが生まれるかのどちらかになるはずです。

また、PoS通貨であるのか、PoW通貨であるのかコンセンサスアルゴリズムがどちらが優れているのかと言う議論もまだまだ繰り返し行われていくと思います。

つまり今後、ビットコインより優れた仮想通貨が、ビットコインの価値を上回り、ビットコイン一強時代に終りを告げる可能性は十分にあると思います。

3.ビットコインだけが生き残る

ビットコインだけとは限りませんが、イーサリアムなど有力な仮想通貨が生き残り、草コインと呼ばれる投機需要だけの通貨が絶滅するシナリオです。

これは、法規制の問題もクリアしなければならないので、上場基準を満たせず、違法と判断されたものは上場廃止という処置を取られるリスクがあります。その場合は、資金力のない、時価総額の低い仮想通貨や、プロジェクトの中身を説明しきれない空虚な仮想通貨は絶滅するかもしれません。

そして何よりも一番有名で、知名度の高いビットコインの優位性を覆すことは出来ないでしょう。

ビットコインは仮想通貨のシンボル的存在で歴史が長く、保有している熱狂的なHODLERと呼ばれるユーザーが多いのも特徴的です。

またビットコインは、SECなどの規制当局からは、証券でなくコモディティであるとの見解も強まっていて、証券としての規制から免れる仮想通貨になりそうです。この点においては、今後予想される機関筋参入の際は、安心して取引できるという意味で、ビットコインにまずは大口の買いが入りやすい環境と言えるのではないでしょうか。

4.ブロックチェーン技術だけが残る

ビットコインは法定通貨を脅かす存在だからダメだけど、ブロックチェーンは事業として成長させたいので政府が認めるというシナリオです。

しかし、オフチェーンで処理できるブロックチェーンが採用され、行政や、企業向けソリューションとしてブロックチェーンが利用されるということは、実は考えにくいです。

というのも、ビットコインとブロックチェーンは共存する一心同体の関係だからです。つまり、ビットコインが禁止されて止まってしまうと、ブロックチェーンも機能しません。また、禁止されたとしても、どこかの国の誰かが動かすでしょうから、実際にブロックチェーンを止めることは現実的には不可能です。その点から、ビットコイン、ブロックチェーンどちらかだけが生き残るというシナリオはあまり想定できません。

5.ロングテールモデル 新たな仮想通貨は増え続ける

これは今でも、1000を超える仮想通貨が上場していますが、益々この数が増えるというシナリオです。

現状、あまりにも増えすぎているので、淘汰が起こると言われていますが、規制で上場基準が厳しく設けられたとしても、バイナンスのようなブロックチェーンプロジェクトを優遇する国が必ず現れます。また分散型取引所と呼ばれるDEXの存在からも、規制はそう簡単に世界一律で簡単に行えるものではないだろうと思います。

そして、手軽に発行できる仮想通貨は、お金を無から生み出すような詐欺とは対照的に、企業やプロジェクトのポイントのような有用なツールとして、コミュニティーの価値を高めるために健全に利用されるようになると思います。

そのため、時価総額を競い合うという目的のものではなく、企業ポイント的な役割のものも含まれていくと思います。(グーグルやアマゾンが発行したらそのインパクトは強烈ですが、フェイスブックあたりやるんじゃないでしょうか。)

また、仮想通貨を簡単に発行できるプラットフォームやICOを支援するソリューションがこれから提供されていくのではないかと予想します。ICOは株式とは性質の違った、プロジェクト単位の細分化された資金調達のあり方になっていきそうだと思います。 よって、大小様々な仮想通貨が大量に生み出されるのだと思います。

まとめ

以上、私の個人的な見解です。とりあえず5つのシナリオを予想して見ましたが、仮想通貨の未来を予想するのは正直困難です。

ただ、ビットコイン以外の仮想通貨が時価総額1位に躍り出る未来や、様々な仮想通貨がまだまだ生み出されていく未来は全然ありえると思っています。なので、ビットコインやブロックチェーンが単独で生き残ることや、無くなるといったことはあまり考えていないです。むしろ、今後大きなテーマは、世界経済の崩壊へのリスクヘッジとして富裕層の分散投資先の1つに組み込まれるシナリオが実現するかどうかというところが直近気になっている動きです。もしこれが実現すれば、ビットコインの地位は揺るぎないものになるでしょう。また、ミレニアル世代が、株ではなく、仮想通貨に興味を感じていることも、長期的な好材料になってくるのではないかと思っています。


著者:ぶろっくま

2014年からビットコイン投資始めたクマです?長期分散投資なスタンス。クマだけどベア相場にはめっぽう弱いです。

Twitter :@block_kuma

WebSite:マイベアノミクス

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本稿は外部寄稿者による記事で、COINJINJAの執筆記事ではありません。