「慈善活動×仮想通貨:現役大学生が目指す新しいプラットフォーム」(Crypto Stories vol.3)

COINJINJA 編集部
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第3回目の今回は近畿大学の大学生である岡崇さんに話を伺ってきました。岡さんは、2018年2月におきた台湾地震の際に、仮想通貨で募金を集めるという活動を行なっていました。(Bitflyerも行なっていましたね)

現在は、慈善団体と仮想通貨を掛け合わせたプラットフォームの立ち上げを模索しています。記者のような擦れた大人の目線からするとNPOのICOを支援するPublic Fund(http://public.fund/)に乗っかればいいのでは?等色々な事を考えてしまいます。また、実現性はともかくとして、「大学生が仮想通貨を使って新しい慈善活動の仕組みを作る」というフレーズの響きの良さは、良くも悪くも周囲の大人に興味を持たれるのでは無いでしょうか。

恐らく、COIN JINJAをよく見てる方からすると、目新しく無い話になるかもしませんが、岡さんがそこに至った経緯を聞いていくと中々興味深いものがありました。

岡 崇(おか たかし)

大学1年生の時に一年間アメリカ留学を経験。大学2年生次「SUMALUVA」というダイバーに向けたアパレル事業を立ち上げた。blockchainの無限大な可能性に魅せられ、日本初の試みである大学にblockchainを導入するプロジェクトに携わっている。現在は暗号通貨を用いた募金をYouTubeで行なっていたり、ブロックチェーンを現実社会に投影したく絶賛活動中。JCCAの公認暗号通貨アドバイザーでもある。

原体験は6歳の頃、毎日ホームレスの方に寄付していたら、お返しが貰えた

慈善活動と聞くだけで少し違和感を感じてしまう所があるので、最初にその原点のようなものを聞いていくと、岡さんは子供の頃に毎日ホームレスの方にお金をあげていた時期があったとのこと。毎日あげていると、その内、子供では履けないような大きな靴をお返しにもらったそうです。

その後、大学時代に慈善活動に”アルバイトとして”参加していた事に違和感を覚えたのがそもそものキッカケとなります。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの募金活動をしているのはアルバイトの方で、大体そのアルバイト代も含めた「経費」を引かれた後に寄付に回る事が多いです。

岡「慈善活動というのはお金の為に働くべきじゃない、被災された方の為に無償で働いて、その思いを届けるべきである、私は少なくともそう思っています。」

岡さんのお話を伺っていると、その「経費」の分が異常な団体もあって、慈善団体の代表の方の家が、理解出来ないような大きさの家で、わけのわからないツボなんかが置いてあったというようなこともあるようです。

透明性の高い慈善活動を実現するのはブロックチェーン

ブロックチェーンの技術を使うことで、募金という入り口から団体がどのようにお金を使い(もしくは使わず)最終的にそのお金がどのような形になったのか、非常に透明度の高い仕組みを作ることが出来る。

岡さんが目指すプラットフォームの大前提です。

岡「よりよい慈善活動を作るならブロックチェーンとすごくマッチするなと思いました」

例えば、赤十字などの団体にお金を託しても、その先のお金の動きは分かりません。勿論、最終的な成果・活動の報告は何らかの形で見えるかもしれませんが、お金という単位にした時には見えない部分も出てきます。

プラットフォームを実現する前段階で、2018年の台湾自身の際にオンラインで仮想通貨の募金を募り、実際に4月頭に岡さん自身が台湾まで行き、そのお金を届けるという事を実施しました。プラットフォームが無い現状では、自分自身がそのお金の流れを可視化してみるところから始めようと考えたからです。

実際に自身が届けた結果は、またオンラインを通じて支援者の方に伝えられます。

※編集部注:慈善活動というと話の枠が広いですが、継続的に活動されているNPOなどの中には、しっかり年度毎に活動報告が上げられ、お金の流れもしっかり報告している団体も少なくありません。実際に、記者が支援しているNPOなどは、月単位で活動報告が上がってきますし、お金の用途なども公開されているので、そこに疑問を感じたことはありませんでした。ただ、ここで岡さんが問題視している特に「募金」活動に関しては、街頭で募金をする瞬間だけの一時的な関係ですし、確かに不透明性が高い所です。

慈善活動のプラットフォーム

このプラットフォームは、募金したい人と募金される人を繋ぐとなり、目的がはっきりしたP2Pの送金プラットフォームとも言えるかもしれません。

仮想通貨を使わずとも慈善団体のクラウドファンディングでいいのでは?という声はあったそうですが、下記のような理由で仮想通貨を使っていきたいとのことです。

24時間いつでも送金できる 世界中から集められる トレーサビリティ技術(例えば、ワクチンの製造から届ける所まで全て可視化出来る等の仕組み)

特に最後のトレーサビリティの部分は現在、ご自身の大学の研究室にも相談中だそうです。 近畿大学にはブロックチェーンを専門にしている教授が2名いるそうで、その研究室にはブロックチェーンを専門にする学生も多数います。参考:近畿大学「三井住友銀行などとブロックチェーン技術に関する共同研究を開始

岡さんの話にはとても乗り気だそうですが、大学なので動きは早く無いので、他の協力先も模索中です。

仮想通貨に興味を持ったのは

仮想通貨を知っていたのは2年前からだそうで、割りと早い方です。ただ、最初は完全に投機対象として見ていました。本格的に投資とかを始めたのはビットコインが30万円から16万円まで落ちた所から(2017年の5月位のタイミング)で、底を打ったと読んで投資に入ったそうです。

ブロックチェーンの技術に興味を持ち始めたのは2017年9月位で、現在「暗号通貨アドバイザー」の資格も取っている「日本クリプトコイン協会」の講座に行ったのがキッカケとなります。その講座を通じて、投機対象じゃないブロックチェーン技術が根幹にあることを知りました。この時からブロックチェーンを使って現実社会に還元出来ないか考え始めたそうです。

元々はどちらかと言えば、事業的な視点が強い方で、大学一年生の時からアパレルの事業を自分でやっていたそうです。危なっかしいエピソードとしては、最初は情報商材の詐欺とかにバンバンあっていたという話で、それも勉強代だと思って色々手を出していたそうです。

実現したい世界観は

慈善活動の対象となるのは「全員です。必要とされる方なら誰でも。」という答えでした。

プラットフォームでは、募金を必要とする方と募金をしたい方のマッチング、必要とする方が、今の状況を写真を載せたりしてアピールして貰う。ある意味でクラウドファンディングのように、賛同する人を集めて、結びつける仕組みを考えているそうです。

岡「これからの時代は、必要とする人に必要とするお金が届くのが当たり前になればいいと思っている。」

これに加えて、若者向けにゲーム的な機能を入れようというアイディアもあります。課金すればするほど、これまでのように運営側にお金がいくのでは無く、慈善活動に流れる仕組みです。

これには理由があって、人は募金をするのか?という点で言えば、主体的に募金をする方はあまりいないが、こちらから働きかければ募金してくれる方はかなりいる、という募金活動の経験値から来ています。具体的に言えば、募金箱を置いておいたり、ただ、街頭に人が立っているだけでは難しいですが、個々に声をかけて働きかけるとかなり多くの人が募金には協力してくれるそうです。

プラットフォームとしても、そういった行動を促すような仕組みが必要になると考えから、1つのアイディアがゲーム要素となっています。

最後に周囲の大学生はどれくらい仮想通貨に使うのかという話を聞きました。

スゴイ人は100万円単位、バイトで稼いで仮想通貨につぎ込む人も多く、10万円とか入れるのが普通だとのこと。これは自身が検定を取ったので、結構周囲の友人から仮想通貨に関する相談をされていた所からの数字だそうです。感覚値としては10人いたら、1人は仮想通貨をやっている感じとのことでした。

この話を聞いていると、もしかしたら彼らが考えるお金の感覚は、社会人の感覚とは少しズレがあり、岡さんが考えるプラットフォーム構想も我々には見えていない世界があるのではと考えさせられました。

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