【寄稿】BitfinexのCFOが口座残高を見せてくれた!中国の著名仮想通貨事業家、老猫(LaoMao)がGiancarl氏(Bitfinex 兼Tether(USDT) CFO)にインタビュー

【寄稿】BitfinexのCFOが口座残高を見せてくれた!中国の著名仮想通貨事業家、老猫(LaoMao)がGiancarl氏(Bitfinex 兼Tether(USDT) CFO)にインタビュー

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本記事は寄稿記事です

本稿は、中国で著名な仮想通貨事業家で仮想通貨取引所BigONEのCEO、老猫(LaoMao)と彼の同僚による寄稿です。

このインタビューは、老猫のWeChatのコラム欄にも掲載されています。

はじめに

かつて、私(老猫)もUSDTの財務透明性について、疑問を持っていた一人でした。そして「USDT、砂丘の城?」というタイトルの記事を書き、 BigONEにUSDTを上場させないと発言しました。

我々の課題

最近、市場での価格の大幅な変動の影響もあって、安定通貨の需要が増えています。

しかし、BigONEに上場している安定性の高い暗号通貨であるBitCNYはBTSの流動性に深く依存しております。

その結果、トレーダー達はBitCNYを利用し市場の変動に有効的に対処することができません。

この問題点は我々にとって、避けては通れない大きな課題です。

多くの友人が私にUSDTを勧めていますが、上場決定の判断材料が不足しており、そして様々な噂もあって、直接BitfinexのCFOとお会いするまで、私の考え方は保守的でした。

Giancarlo氏との出会い

2018年1月18日に京都にいた時、趙東さん(OTC業界の有名人)からある電話を受けました。

彼は、Bitfinex兼Tether(USDT)のCFOであるGiancarlo氏と一緒に来日しました。

その夜、食事会があり、彼は私を食事会に招待しました。私は京都から東京へ急いで戻り、食事会で彼らと会いました。

残念ながら、多くの方がいたので、Giancarlo氏と深くお話できませんでした。とりあえずお互いの連絡先を交換しました。

ホテルのロビーでインタビュー

翌日、USDTの裏付け資産に関する財務開示について、より詳しく確認するために、Giancarlo氏にアポイントを取ってみたところ、彼は快諾してくれました。私達は時間を調整し、彼が宿泊しているホテルのロビーのバーで、濃密な会話をすることができました。

インタビュー: 時間:2018年1月19日午後2時 所在地:パークハイアット東京 41階ロビー

インタビュー冒頭

Giancarlo氏は誠実なイタリア人です。

彼に打ち合わせの旨を伝えた所、20分間超の時間をいただきました。まず彼は主にチームの構成とビジョンについて語ってくれました。

詳細は次のとおりです。

1.Bitfinexのチームについて

Bitfinexには約50名のスタッフがおり、カスタマーサポートチームのスタッフ数は最近20名を超えました。Bitfinexのマネジメント層は世界中に分散しています。

2.我々の倒すべき相手

テザーチームは、もうお金稼ぎの為に働いてはいません。初期のビットコイン投資家でもある彼らは責任と使命感を持っており、業界一丸となって、既得権益となっている従来の金融機関と戦っています。

3.ドルペッグ以外の検討

アメリカの一部の銀行は様々な手段で我々を封鎖しようしています。テザーも世界中でビジネスパートナーを探しております。アメリカの一部の銀行からテザーのメインバンクへの圧力を避ける為に、Tetherは今後、USドルペッグを取りやめるかもしません。代わりに、ユーロ、日本円へのペッグ通貨を考えています。韓国では、しばしば政策の変更があり、銀行と政府のコミュニケーションもうまくいっていませんので、ウォンへのペッグの可能性が低いと考えています。

4.銀行は二分化される

彼ら(Giancarlo氏たち)が会ったバンカーのほとんどは、年配の方が多く、世界で何が起こっているのかを理解していません。Giancarlo氏の意見では、わずか2種類の銀行に分かれます。1つは死んでいく銀行、もう1つはフィンテック、特にブロックチェーンに友好な銀行。

追加の質問

Q1:(LaoMao) Basecoinについてどう思いますか?

Giancarlo氏:Basecoinプロジェクト自体について、私はコメントするつもりはありません。 アライアンス担当が本当に無礼な方で、彼らは私たちに協力を求めにきたが、話をする前に、USDTに対し非難しました。恐らく、彼らは理解できていないのだと思います。本当の競争相手はUSDTではなく、伝統的な金融機関が我々と彼らの共通の倒す相手であるということを。

Q2:(LaoMao)今後の安定通貨の市場をどのように期待していますか?

Giancarlo氏:ブロックチェーンの市場規模が現在1兆ドルに近づいていますが、私は10兆ドルを超えると予測します。いくら安定通貨とボラティリティの高い通貨の割合が変動しても、安定通貨の規模は大きくなると思います。

Q3:(LaoMao)TetherとBitfinexの関係をご説明いただけますか?

Giancarlo氏:現在、BitfinexはTetherを10%以下で保有しています。 Tetherは複数の取引所に購入されています。従って、Tether自体はどのプラットフォームにも属しておらず、独立した第三者です。

Q4:(LaoMao)私を含めて、USDTにはいろいろな疑問があります。あなたはそのような声についてどう思いますか?

Giancarlo氏:一部のバンカーからの圧力があるので、私たちはまだ完全にメインバンクの口座残高していません。マーケットに正しいメッセージを伝えていただきたいと思います。我々のアカウントの残高を確認いただき、私たちの信用性と安全性をチェックしてください。 (本インタビューは私と私の同僚が共同で作成しております。)

右側の紳士はGiancarlo氏です。

Bitfinexの口座残高を実際に見に行く

インタビューの最後、趙東は別件があり、Giancarlo氏にさようならを言いに来たのです。Giancarlo氏は私と趙さんに仕事部屋に行ってアカウントの資産をチェックしに行こうと誘ってくれました。

その後、趙東の個人ページより以下のメッセージが投稿されました: 私は老猫と一緒に、Giancarlo氏(BFX CFO)のルームでTetherとBitfinexのアカウントをチェックしました。Tetherのアカウントには18.3億USドル、Bitfinexのアカウントには11億USドルの残高があります。USDTの財務に関するネガティブな噂が否定されました。

この写真を拡張すると、以下となります。

Tetherへの不安は杞憂に終わった

実際、趙さんと私は、Tetherの資産を確認しただけでなく、Tetherシステムの運用の仕組みを完全に理解しました。すべての取引履歴や各資産の送付も、Tetherのシステムから一目瞭然です。従って、私たちはTetherとUSDTは信用することができました。

USDTをBigONEでも上場させたい

BigONEはまた、できるだけ早くUSDTの上場を目指します。

留意点:私(LaoMao)は現在USDTを所有しておらず、Tetherと個人的な利害関係はありません。

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本稿は外部寄稿者による記事で、COINJINJAの執筆記事ではありません。
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