【もう読んだ?】最近発売開始の仮想通貨の未来を考える2冊の必読書
「仮想通貨はこれからも価格が上昇し続けますか?」
「来年はどうなりますか?」
なんて答えが書いてある本ではありません。
(すいません)
経営者のお二人が書いた、お金の歴史と未来と、その構造について書かれているのが今回紹介する必読書です。
年末に必読な仮想通貨の未来を考える2冊
先に本を紹介してしまいます。
1. 佐藤 航陽『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』
もう業界では有名人ですね。既に上場企業であるメタップスの社長の佐藤さん。
メタップス自身も韓国の子会社がICOを実施したり、TimebankというサービスでICO予定であったりと、ビジネス自体もかなり仮想通貨の最前線を行っています。
どんな感じなのか気になる方は、少しブログを覗いてみるといいかも。
2. 山口 揚平『新しい時代のお金の教科書 』
山口さんは一言で言えば『お金のプロ』。外資系コンサル企業でM&Aに携わった後、自身で企業、現在も執筆、複数社の経営に携わっています。
先日100億円の資金調達を発表した日本発の宇宙開発ベンチャーHAKUTO(ispace)などは特に注目の分野です。
色んな所で書かれていますね。
http://diamond.jp/articles/-/33005
本の内容は
この2冊、Amazonで調べると、やっぱりランキング上位に入っています。 内容としては、人によっては全然違うように読めるかもしれませんが、いくつか共通点であります。
歴史と未来
共通しているのは、貨幣の歴史から入っていく所。とりあげる箇所は違いますが、数冊分の貨幣史読んで、重要だと思われるトピックは、この2冊を流し読みするだけで抑えられます。
そして、これからの社会がどうなっていくかという未来を考えた上で、現在何をすべきかについて書かれている所。
鉄板のアプローチではありますが、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」では無いですが、普通の人は歴史を学んでも、ポイントが掴めないことも多いです。(汗)
時間
ミヒャエル・エンデの『モモ』を読まれた事があるでしょうか。エンデは、ネバーエンディングストーリー、『果てしない物語』の原作者で、20世紀最高のファンタジー作家の一人です。
モモは、時間泥棒とストーリーが書かれた時間にまつわるお話です。
時間という個人の体感でしか測れなかったものが、可視化される事で、現在の貨幣と同等の役割を果たす。(可能性がある)
ということは、2冊の中で共通して書かれている概念です。もしかしたら、考え方としては、今後のスタンダードに近い所にいくかもしれません。
個人の価値/信用
今後は、貨幣を集めることでは無く、個人の価値を高めていくアプローチの方がより重きを置かれていくという話です。
前提にあるのは、「大企業のインフラ化」、「ベーシックインカム」等が進むことによって、生存に必要な経済活動の割合が減っていく点があります。
この前提が無いと、お金無しでどうやって生きていくんだっけ?という話になり兼ねないので。
個人の価値を高めていく、信用を積み上げていく事が、今後の世界では重要になってくる。
というのがポイントになってきます。
え、それって仮想通貨と関係あるんだっけ?
もしかしたら、ビットコインとは関係ないかもしれません。(笑) どちらかと言えば、これから出て来るであろう、新しい仮想通貨の中から上記のような要素を満たす旧来の貨幣の代わりとなる新しい通貨(のようなもの?)が生まれてくる可能性があります。
現在のICO案件などは、逆に現在の社会状況から理解しやすいものにお金が集まりますが、 未来を変えるようなプロジェクトは、逆に普通に考えたら理解できないもの、なのかもしれません。
ちょっと未来を考えてみると、短期売買じゃなくて、長期保有で応援したくなるプロジェクトが見つかるかもしれませんね。
(というか、そういうプロジェクトこそ、100倍とか1万倍に跳ね上がるのかも)